日本以外のペット先進国における犬の散歩と排泄のこと③ ~アメリカ編~
これまでオーストラリア、スウェーデンとペット先進国におけるペット事情について調べてきましたが、今回はやはりペット先進国であるアメリカにスポットを当ててみたいと思います。
早速ですが、日本では当たり前の散歩時の必須アイテムが色々詰まったお散歩バッグですが、アメリカでは必要ありません。
日本では公園や街中などに設置されているゴミ箱にウンチを捨てることはできません。
中には捨ててしまう人もいるかもしれませんが(;´∀`)
基本、ウンチは持ち帰って捨てるかトイレに流すかしますが、アメリカでは野外にあるごみ箱にウンチを捨てるのが普通のようです。
そしておしっこをした後にかける水も必要なく、トイレシートを持ち歩く必要もない、ウンチを拾うためのビニール袋さえあればいいので、お散歩バッグが必要ないのです。
ですが、よそのお宅の芝生でおしっこをさせない気配りは必要です。
州にもよるそうですが、オーストラリアと違い、アメリカではアパートや高層住宅では日本と同じようにトイレシートで排泄するようにしつける人も多いようです。
でもトイレシートが部屋の中に敷かれていることに抵抗があるという人も多いというアメリカでは、オーストラリアのベランダなどで使われているのと同じようなトイレが人気だそうです。
もちろん言うまでもなく、家の中でトイレをさせてから散歩に行きましょうなどと言う人は誰もいません。
アメリカでの犬暮らしあるある!?
なんだと思います?
アメリカでの犬暮らしあるある。
それはなんとスカンクにおならをされること😱
日本じゃありえない!!
犬の顔に吹きかけられてしまうと半径1メートル以内は近付くことができないくらい臭いみたいです😱
そして万が一スカンクにおならを吹きかけられたら犬をトマトジュースで洗うというのが昔からアメリカの家庭に伝わる応急措置なんだそうですよ~😅
ペットショップにはスカンクのおならの臭いを落とせるシャンプーなどが普通に売られているんですって。
そうは言ってもなかなかスカンクのおなら自体がどんな臭いがするのか見当もつきませんが、言葉で表現すると「腐ったニンニクに何かしらの化学物質を混ぜたものを鍋でぐつぐつ煮続けた臭い」だそうです・・・
ダメです、想像したら✖
日本にはない犬に関する法律がある
アメリカは広いので州によって法律は異なりますが、日本にはないような犬に関する法律がありますのでいくつかピックアップしたいと思います。
☆散歩時のリードの長さが決められている
ロサンゼルスやニューヨークの公園や公道など不特定多数の人がいる場所で犬を散歩する時はリードは必須です。
時々ノーリードで散歩している人も見かけますが「うちの子はしっかり躾もしていてお利口さんだから大丈夫」だとしてもノーリードはNG。
特にロサンゼルスやニューヨークではリードの長さが定められていて、6フィート=約1.8m以内となっているんだそうです。
☆車内に放置された犬を救うための「車を破壊する」行為はなんと無罪
犬連れでお出かけした時に少しの間だからと犬を車内に残したままにしてしまう飼い主さんていらっしゃいますよね。
どうしても一緒に入れない所へ、ほんの少しの時間だけ行きたい時など仕方ないこともあるかと思いますが、季節によっては愛犬の命を奪ってしまうことにもなりかねません。
アメリカの様々な州には車の中で犬を待たせる行為を禁止する法律があります。
時間帯や気温によるという条件があるなど、州によって詳細は変わりますが,
基本的に車内に犬を放置することは「動物虐待」と見なされてしまう行為のようです。
そして「何とかして犬を助けたい」と考える人を守る法律がフロリダ州の法律です。
「車内に残された犬の救出の為に車を破壊するのは罪にはあたらない」というもの。
細かい条件はあるそうですが「犬を助けたい」という善意を守る法律なのだそうです。
☆犬を繋いだまま3時間経過すると「動物虐待」になる
日本ではまだ外で犬を飼う人もいらっしゃいます。
屋外で飼育されている犬の多くは、散歩以外の時間は常に首輪とリードで繋がれているのではないでしょうか。
広い範囲を歩けるようにしている場合もあるかと思いますが多くの場合は家の庭などの数メートル以内が散歩時間以外の日々の行動範囲でしょう。
アメリカではこのような「繋がれている状態が長い」というのが犬への虐待と考えているのだそうです。
アメリカでは州を問わず「動物虐待」に相当する行為は重罪。
ロサンゼルスやニューヨークでは犬を繋いだまま3時間経過すると虐待行為にあたり、罪に問われます。
☆犬のお留守番が長くなる行為もダメ!!
犬と一緒に暮らしていても飼い主さんは仕事や用事があれば犬中心の生活をすることは難しく、どうしてもお留守番させなければならないこともあります。
世界共通の犬のお留守番問題ですが、カリフォルニア州の法律ではその時間の長さによっては違法と見なされてしまいます。
24時間、丸1日、食事や排せつなどのお世話をしないままでいると罪に問われてしまうようです。
☆強い臭いを発する犬を飼うのは違法!?
強烈なニオイを発する犬を飼うのは法に反するとしているのはアメリカ・イリノイ州。
犬種によってニオイが強くなるということはないので、犬の身体のニオイは飼い主次第。
犬の身体から強いニオイが発するほど不潔にしたらダメということなのかもしれません。
☆15分以上吠える犬は法律違反
「長く吠えている」という犬の行為を違法としてるのは、アメリカ・イリノイ州ノースブルックでの法律です。15分以上吠えさせてはいけないというものです。
15分も吠え続けるというのは犬も相当疲れるほどの長時間で、かなりなストレスとなるでしょう。
犬にとってもストレスになるから吠え続けるのを放置しないでという意味なのかもしれません。
☆18時を過ぎてから犬が吠えることは禁止!?
18時過ぎに犬が吠えることを禁止しているのはアメリカ・アーカンソー州。
普段からほとんど吠えない犬であれば無関係な法律ですが、物音などに敏感な犬だと時間問わず吠えることもあります。
18時過ぎたら吠えないようにしなければならないのは飼い主さんも大変です。
ちょっと理解に苦しむ法律な気がしますし、これが本当に守られているのか疑問です。
☆ウンチを放置したら罰金
ウンチを拾わない行為、これは世界共通の問題です。
アメリカでは様々な州でウンチを放置した飼い主さんに罰金を支払う義務が生じる法律があります。
州ごとに法律の内容は異なりますが、ニューヨークでは約1万円の罰金を払うことになるのだそうです。
アメリカでは日本のようにいちいちお散歩バッグを持ち歩く必要がなく、道端にウンチを入れるビニールが随所に設置されていて、犬がウンチをしたらそのビニールに入れて併設されているゴミ箱に捨てればOK。
ですがウンチを放置する人がいないわけではなく、街の美観や衛生上の問題から罰金を徴収すると法律で定められているのだそう。
この法律、日本でもあったらいいですよね。
これ同じ犬だろうなというウンチがそのまま同じような場所で同じような感じで放置されている光景をよく見かけます。
雨が降ったりするとそのウンチが崩れて周りに広がり、不衛生です。
この法律は賛成です。
日本にはない、ありえない、そんな法律が他にも色々ありそうですが、やっぱりそこはペット大国アメリカ。
こんなにたくさんの法律があるというのはそれだけペットのことを思ってのことだと思うので、さすがだな~と思いました。
見習うべきところは見習いたい、そんなアメリカ編でした(^^)/