日本以外のペット先進国における犬の散歩と排泄のこと➁ ~スウェーデン編~
前回、犬の排泄について、なんだかおかしなことを言ってる日本とは違って羨ましいくらいのペット先進国であるオーストラリアにおける犬の散歩や排泄のことなどをまとめてみましたが、今回は福祉の国として有名ですが動物に対するケアも世界一級のスウェーデンにおけるペット事情についてです。
北欧には北欧のペット事情があり、前回のオーストラリアのようにペットに対してとても寛容であるのに対し,スウェーデンでは公園以外はリードをつけて散歩をします。
また、レストランに犬が入れる自由はないそうです。その点では日本と同じですが、動物アレルギーを持つ人への配慮からそうなっていて、日本のように「汚いから」ではありません。
ですので電車の車両でも犬が乗っていい車両とそうでない車両で分けられています。
アパートやマンションでペットを飼うことについては許可は必要なく物件を見ても「ペット可」という言葉すら存在しません。
犬や猫と暮らすのは市民の当然の権利。
これはスウェーデンや北欧に限らず、ほとんどの欧米国に共通して言えること。
外国は靴を脱ぐ習慣がなく土足だからでしょ?と思われるかもしれませんが、北欧とカナダではちゃんと玄関で靴を脱ぐんだそうですよ。
ですが日本のペット可物件のように足洗い場が設けられているようなことはなく、逆に言うとそこまでかしこまらなくてもペットとの生活がごく普通にごく自然に行われているということのようです。
でも足洗い場はいいですよね👍
室内飼いがほとんど
スウェーデンの犬はほとんどが室内飼い。それは気候のせいでもあるようです。
何しろ寒いですもんね。
そしてなんと、鎖でつないで飼うことは法律で禁止されているんだそうです。
猫に関しては飼育されている猫の半数近くが家と外を行ったり来たりする自由な生活を送っているそうです。ですが、都会で飼われている猫は家の中で飼うんだそうです。
責任感が強い国民性
犬がたくさんいそうなイメージのスウェーデンですが、意外にも犬を飼ってる人の割合は少ないんですって。
1つはペットへの責任感から飼う人が少ないと推測されます。
世界でもシングル世帯率が高いため、1人暮らしで働いていれば当然犬に留守番をさせることになります。
スウェーデンでは家に何時間も留守番させるのは可哀そう、犬は社会的な動物であるが故に誰かが必要である、と考えるのです。
犬や猫が愛護法で決してペットショップで売ってはいけない、という事実もペットに対する責任感を助長しているのではないでしょうか。
北欧の4か国ではブリーダーから子犬を買う、猫の場合は近所で生まれた子をもらってくる、または保護施設でもらう、純血種の場合はブリーダーから買います。
また大半のブリーダーは各国に存在するケネルクラブの課す規制に則り運営を行っていて、スウェーデンに関して言えばパピーミル(子犬工場)の存在は皆無に近いのだそうです。これも愛護法がきちんと行き届いているということが言えるのでしょう。
犬の飼育率は低くても・・・
日本より低い犬の飼育率ですが、犬とのアクティビティ率は世界でもトップレベル。
犬を飼えば、とことんお世話をして、とことん犬と付き合います。
単に散歩をするだけでなく、犬と何らかのスポーツを楽しみます。
非常に人気がある犬の嗅覚を刺激するスポーツであるトラッキング(足跡追及)や、狩猟に関するスポーツや実猟のアクティビティに参加するなどして一緒に楽しんでいます。
そういったアクティビティ以外に、1日に費やす散歩の平均時間は約1時間。
アパートに住んでいようが、大きな庭付きの家に住んでいようが関係なし。大型犬をアパートで飼ってる人もたくさんいるそうです。
どんな居住形態であれ、犬は外に出さなければいけません。
犬におしっこを外でさせるなと咎める人もいません。
犬の排泄は散歩時にさせるのが当たり前。
ウンチは拾うのが当たり前。
東京のような「排泄は散歩の前に・・・」なんておかしなルールはありません。
ですからトイレシートの存在は北欧人はほとんど知らないそうです。
まるで散歩中に外で排泄することが「悪」であるかのようになっている東京に住んでいると本当に羨ましく思うスウェーデンでした!!