Mシュナ日和

Mシュナれのんとジル、時々ボーダーコリーのらんと家族の愛犬ブログ

愛犬のしぐさから気持ちがわかる!!犬の【カーミングシグナル】

犬は自分自身や相手を落ち着かせるために「カーミングシグナル」という行動をとることがあります。 

「あくび」「体をブルブルさせる」「伏せ」といった日頃よく見かける何気ない行動にも、実は緊張や不安を表す行動が隠れているかもしれません。

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カーミングシグナル

 

■犬のカーミングシグナルとは

犬のカーミングシグナルは、犬が「自分を落ち着かせる」「相手を落ち着かせる」「敵意がないことを示す」ためにする行動で、犬が不安を感じたり緊張や興奮したりしているときに見られます。

犬に個体差はなく、カーミングシグナルは犬種を問わず、同じような行動になります。

 

■犬のカーミングシグナルとボディランゲージとの違い

ボディランゲージとカーミングシグナルは厳密には異なります。

カーミングシグナルは、自分や相手の気持ちを落ち着かせるために取る「行動」です。

一方、ボディランゲージは、楽しい時や警戒している時などに見られる「体の動き」や「行動」で、耳・口・鼻・目・毛・尻尾・姿勢などを使った全身での感情表現です。

 

■よく見られる犬のカーミングシグナル

☆口舐め

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ペロっと口舐めをする行動です。

おやつやご飯の前後によく見られる行動ですが、それだけではありません。

動物病院や初めての場所などで緊張状態の時にも見られます。

 

■あくび

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これが1番知られているカーミングシグナルではないでしょうか?

あくびは寝起きや眠い時だけでなく、気持ちを落ち着かせる場合にも見られる行動です。

飼い主さんが叱っている時にもあくびをする場合がありますが、これは叱られていることからのストレスを和らげようとする行動です。

そして叱る飼い主さんに対して「落ち着いて」と伝えていることもあります。

 

■視線を逸らす

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視線を逸らすということは、相手に敵意がないことを示します。

他の犬に吠えられている場合に、顔を背けて目を合わせないようにしたり、我が家の愛犬たちもよくやりますが、飼い主さんに叱られている場合にも、同じように顔を背けたり目を合わせないようにしたりします。

動物が相手の目を見つめ続けるのは、敵意があるときや威嚇行動のときです。

そのため、愛犬をじっと見つめることは、犬にストレスを与える可能性があるため注意しましょう。

私はよく優しく声をかけ、撫でながら見つめてるとみんなとろけるような表情になってうっとりしてくるので、やり方次第のような気もしますけど(^^)

 

■身震い

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身震いは、水で体が濡れた際に、体をブルブルと震わせる行動です。

水汚れを払う以外にも、体をブルブルさせる時は、それまでの行動が終わる時や、ストレスからの解放などにもします。

犬同士の遊びやケンカの後や、触られるのが好きではない犬は、飼い主さんが過度に撫で回した後にすることもあります。

 

■座る・伏せる

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「座る・伏せる」は特別意味がない行動でもあるため見落とされがちですが、緊張状態の時に自分を落ち着かせるために取る行動でもあります。

 

■地面のニオイを嗅ぐ

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我が家のワンズはみんなニオイ嗅ぎまくるタイプですが、ニオイを嗅ぐ行動も自分を落ち着かせるためにすることがあります。

初めての場所や慣れない環境で、地面のニオイを必要以上に嗅いでいる場合は緊張している可能性があるため、少しでも落ち着けるような対処が必要です。

 

■弧を描くように近付く

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相手を刺激しないように近付く方法です。

自分が警戒している時や相手が緊張している時に見られる行動です。

 

■犬のカーミングシグナルとは異なるストレス反応 

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カーミングシグナルは相手や自分を落ち着かせる行動でしたが、ストレス反応はそれとは異なり、ストレスを感じた時に出る行動や反応です。

食欲不振や下痢、嘔吐などの体調不良もストレスからくる可能性があります。

また、手足を舐めたり、かじったりする行動や、尻尾を噛む、吠えるなどの行動の他、まるで笑っているように見える表情も全体的に力が入って引きつった口角や、耳が倒れていたり、目を見開いていたりする「ストレススマイル」と呼ばれる反応の場合には、恐怖や緊張など何かしらのストレスを感じていることがあります。

 

■犬のカーミングシグナルを覚えて適切なコミュニケーションを

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カーミングシグナルは自分や相手を落ち着かせたり、敵意がないことを示すための行動

普段見慣れている仕草の中にカーミングシグナルがあることも

ストレスを感じた時に出ることもあるので、よく観察してあげることが大事

 

動物たちは非言語コミュニケーションを使ってコミュニケーションを取っています。

それは人間に対しても同じで、犬たちはいつも自分の気持ちを伝えてきています。

完璧に理解するのは難しいですが、日頃から意識して愛犬の行動を観察して少しずつ彼らの伝えたいことを理解してあげるよう心がけましょう。

そうすることで今よりもっと愛犬との理解が深まって、もっと仲良くなれたらいいでよね♪